2011/01/14

我々が自分たちの活動に手ごたえを感じている理由

城繁幸

若者マニフェスト策定委員会で会員募集を開始してから、半年近く経った。
最近は、様々なメディアからの問い合わせも増え、活動の手ごたえも感じて
いる。先日の取材依頼のような形で協力をお願いする機会も増えると思うので
その際はふるってご参加いただきたい。

ところで、最近になって一つ気付いたことがある。国内メディアはもちろん、
海外からも引き合いがくるというのは、逆に言うと、これまでそういうニーズに
対する受け皿がまったく存在しなかったということだろう。

実際、テレビ局のディレクターから教えてもらったのだが、従来は“若者”や
“世代間格差”というキーワードで番組を作るときには、呼ぶべき候補の参考
リストのようなものがあって、そこにはいわゆる労働組合系や特定の政治勢力と
関係の深い組織のメンバーしかいなかったのだという。

個人的にはそういう人達を全否定はしないが、彼らがインタビューで何を言い、
何を言わないかはおおよそ想像がつく。少なくとも彼らは、既得権に触れる話は
一切しないはずだ。

「僕たち私たち、こんなに大変です」「へーそうなの大変だねえ」という生産性の
ないニュースが垂れ流され、視聴者に飽きられた頃には取り上げられなくなる
というのは、派遣切り報道を見れば明らかだろう。こうして、メディアが問題を
フォーカスすればするほど、逆に構造的歪みは放置されるというスパイラルが
発生することになる。自分達で声を上げないと、勝手に声を上げる人達に
全然違う方向へ誘導されていくわけだから、これは結構怖い話だと思う。

ただ、メディア自身もこうした矛盾は感じているようで、そういったニーズが我々に
流れてきているのだろう。「普通に働いて普通に生活している若者の素の声」を
国民に届けるために、これからもガンガン情報発信していきたい。
既得権へのしがらみも、特定の政治イデオロギーも関係ない。
我々が目指すのは、世代間格差の是正のみだ。


カテゴリー: コラム

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